歯の豆知識

歯周病とは(その1)

当院には9名の歯科衛生士がおり、ブラッシング指導などの初期治療を担当しています。
軽度から中程度に歯周病が進行した方は麻酔を用いて痛くないように、
歯ぐきの中の歯石や細菌を徹底的に除去します。

この方法で多くの方は改善されますが、
高度に進行した方の中には歯周外科手術が必要な方もいらっしゃいます。
歯周外科手術は再生療法といって失われた歯肉や骨を再生させるため、
GTR エムドゲインといった材料を用いることもあります。

当院の歯周病治療法はJIADS(ジアズ)という卒後研修団体の行っている治療法で、
米国ボストンのDr.Nevins らの臨床歯周補綴学です。
院長を始め当院の2年目以上の歯科衛生士は全員このJIADSの歯周補綴コース、
ハイジニストコースで研修を受けています。

JIADSのホームページへ

歯周病は気づかないうちにすすむ病気です。

歯周病にかかっている人65%、
歯を失う原因46%というデータがあります。

歯周病は、まず気づくことが大切です。

歯周病は、歯を支えている歯ぐきや骨の病気です。その原因は、歯と歯ぐきの間にできるすき間(歯周ポケット)内の細菌です。 ものがうまく噛めなくなり、最後には歯が抜けることもあるのです。

さらに困るのは、痛みなどの自覚症状がない場合が多いことです。
歯周病を防ぐには、まず自分の歯ぐきの状態に気が付くことが大切です。
歯周病は早期に発見して適切な治療とていねいなブラッシングを継続していくことで、直すことができます。
自分の歯ぐきをチェックして早期発見早期治療を心がけましょう。

当院の歯周病についての考え方、取り組みの紹介です。

2004年6月7日放送「KBS瀬戸内海放送の夕方のニュース?健康カプセル?」にて
当院の歯周病についての考え方、取り組みが紹介されました。




歯周病とは(その2)

歯を取り巻く組織(歯周組織)には、歯を支える歯槽骨(顎の骨)、歯と歯槽骨を仲介する歯根膜、そしてそれらを包む歯肉(歯ぐき)があります。

歯周病は、歯の周りの病気と書きますが、お口に潜む特殊な細菌感染によって発症する歯周組織の破壊です。

初期症状としては、痛みのない歯ぐきの腫れや出血、
さらに進行すると痛みを伴った腫れや歯ぐきからの膿などが見られるようになります。
しかし、これらの症状は持続せず、数日で落ち着いてしまいます。

ところが、これで歯周病が治ったわけではなく、恐ろしいことにそれほど自覚症状がないままじわじわと進行していきます。
ほとんどが、痛みや腫れを伴う急性期と自覚症状のない慢性期を繰り返しながら進行していく病気なのです。

この歯周病が進行していくと、驚くことに歯を支えている顎の骨が溶けてしまうのです!(考えてみて下さい。自分の身体の中で骨が溶けている場所があるなんて想像つきますか?)でも、そうなると当然支えられている歯はぐらつき、やがては抜け落ちてしまう運命にあります。
症状として我慢できないほどの痛みになったり、膿が止まらなくなったり、歯がぐらついてきたりすると『もう手遅れ!』なんてこともあるのです。

歯周病にはいろんな症状がありますが、次のような症状がある人は要注意です。

歯ぐきからの出血 歯ぐきの発赤 歯ぐきの腫れ 歯ぐきから膿が出る
歯が浮いた感じがする 噛んだときに痛みがある 周期的にこれらの 症状を繰り返す 歯がよくしみる
人から口臭を指摘される 口の中が粘っこい 食べかすが詰まりやすい 噛んだときに痛みがある
前歯が開いて(空いて)きた 歯の隙間が増えてきた 歯が伸びてきた 歯がぐらぐらする

みなさんいかがですか?

いくつか項目の当てはまる人は、ぜひ歯科受診を考えて下さい。

レントゲン撮影や歯周病の検査を行って自分の歯周病の進行状況を把握してください。
そして、専門家の指示を仰ぐ必要があります。

進行した歯周病は数回歯医者さんで治療したから完治するものではありません。
たとえ症状が落ち着いた、あるいは、歯ぐきの状態がよくなったようでも
定期的にチェック(定期検診)をしてもらうべきなのです。

それから、歯周病は、口の中に潜む歯周病の悪玉菌(虫歯菌とは種類が違います)が大きな原因です。
歯医者さんで歯石除去〔スケーリング)と同じくらい毎日の歯みがきが重要な治療法であり、予防法です。
(この歯みがきは専門的な指導なしではほとんど不可能です)。

自分自身のお口の中の状態を正確に理解し、歯科医院での治療、家庭でのブラッシングの必要性を十分に理解し、
治療に参加してもらい、生活習慣を見直すことが大切です。

昨今、歯周病学会や医学会において様々な全身疾患(心血管疾患、糖尿病、低胎児早産、肺炎、胃潰瘍など)と
歯周病との関連が報告されております。

たかが口の中のことと軽視するのではなく、自分のお口の中に関心を持って下さい。
歯医者は歯の治療をするだけの場所というイメージは捨て、
是非、歯周病の早期発見、早期治療、積極的な歯周病予防に参加してみて下さい。

結局は、それが時間とお金をかけずにすむ一番の近道かもしれません。

歯周病治療の流れ

歯周病の治療は次のような流れで進みます。

診査診断 レントゲン
歯周ポケットの検査等
 
初期治療 1.効果的なブラッシング法の習得
2.歯石除去
3.噛み合わせの調整等
 
再評価 治り具合の検査

必要があれば外科的治療
(重傷の場合)
 
定期検診 3カ月-6カ月ごと

歯周病の治療は50%は患者さんの努力にかかっています。
また、治療期間は軽度の人で3カ月、進行した人は6カ月以上かかることもあります。

自分のかけがえのない歯を一本でも長持ちさせるため、
私たちと一緒に歯周病に立ち向かっていきましょう。

診療症例

歯周病治療症例1

17歳の高校2年生の女性です。
前歯の歯ぐきのはれで来院されましたがあちこちから、うみがでていました
全体の歯周治療を行ないました。
矯正治療を始めました。
健康な歯肉そして笑顔を取り戻しました。
術後8年間調子良好です。

歯周病治療症例2

30歳代の主婦です。
右前歯が自然に抜けて怖くなって来院されました。高度な歯周病が進行しています。
前歯も暫間固定をし、歯周治療を行いました。
歯ぐきの状態が安定した後、上の前歯はセラミック冠を計6本入れています。下の前歯は天然の歯です。
治療前と比べて健康な歯肉そして笑顔を取り戻しました。

歯周病治療症例3

40歳代の女性です。上前歯の変色と出っ歯で来院されました。
出っ歯の原因は歯周病でした。
まず全体に歯周治療を行いました。
上あごに矯正治療を行いました。
矯正治療後の前歯4本にセラミック冠を入れました。
健康な歯肉そして笑顔をとりもどしました。

歯周病治療症例4

40歳代の男性です。
物がかめないと来院されました。
歯周治療を行った結果歯ぐきが引きしまり、自然に出っ歯も治りました。
この時点で右前歯にセラミック冠を1本かぶせ直しました。
7年後です。
定期的なクリーニングにより、健康な歯肉のままで、何でも噛めると言われています。

歯周病治療症例5

歯周病と前歯のすき間を治療したいと来院されました。
30代の男性です。
虫歯は全くありませんが、見た目より歯周病が進行しており上の前歯は歯の突き上げによってすき間ができています。
初診時の全体のレントゲン写真です。骨の吸収が著明です。
全体の炎症は取れ、何をしなくても前歯のすき間はきれいに閉じてしまいました。術後8年間再発していません。

歯周病治療症例6

40代女性です。歯肉からの出血が主訴です。
歯周病治療後です。歯肉よりの出血は全くなくなりました。

歯周病の再生治療

歯周病で失われた歯槽骨はもう2度と元に戻らないでしょうか?
いいえ、状態によっては元に戻すことができます。
エムドゲイン、GTR法などが、この再生療法と呼ばれる方法です。

左側上顎前歯部から排膿を主訴に来院された31歳 男性のケースをご紹介します。
左上前歯部に根っこへの先に達するほどの骨の吸収を認めます。
当然この歯は動揺(ぐらつき)を認めます。

レントゲンに示す線が本来の正常な骨のレベルと現在の骨のレベルを表しています。
(1)は骨の再生外科治療を行う時の写真です。レントゲンが示すように骨は根っこの先近くまで吸収しています。
(2)は再生治療後6カ月の同部の写真です。再生外科治療によって骨のレベルがかなり回復しているのが分かります。

この写真は頭部の断層撮影(CT)を立体的に3次元構築した上顎の像です。左の前歯に著明な骨吸収像が認められます。

 

 

 

こんな歯周病あんな歯周病

歯周病には実はいろいろな種類があります。
その種類によっては治療法が若干異なることがあります。
ここではいろんな歯周病を紹介します。

(1)急性懐死性潰瘍性歯周炎

ひどい痛みを伴います。食事、歯みがきなど痛くてできません。
49歳男性 歯ぐきの痛みを主訴に来院
出血と膿、著明な潰瘍が見られ、歯ぐきに強い接触痛があります。
口腔内清掃指導、洗浄、抗生剤全身投与及び、局所投与(ペリオクリン)を行った19日後です。

(2)早期発症型歯周炎

中学生や高校生の時から歯周炎が始まり高度に進行します。
最初は6歳大臼歯と上前歯2本に進行することが多いです。
28歳女性です。
全体のレントゲン写真で歯を支えている顎の骨が、ひどく吸収しており、歯は浮いている状態です。ほとんどの歯は保存するのが困難です。
歯を支えている骨の吸収に伴い、歯ぐきが下がり歯の根っこが露出しています。ほとんどの歯はぐらぐら、ひどい状態です。

(3)急速進行性歯周炎

(2)の早期発症型歯周炎や若年性歯周炎から移行することもありますが、
進行が急速なのが特徴です。
37歳女性です。
初診時には歯ぐき全体が発赤し、腫れと膿でひどい状態でした。
初期治療終了後、歯ぐきの状態は安定してきました。歯ぐきが引きしまってきました。下の歯は治療中の仮歯です。

(4)歯性上顎洞炎

上の奥歯の感染が進行すると上顎洞(上顎の鼻とつながる空間)に
炎症が波及するときがあります。
左の奥歯の歯ぐきが腫れ、膿がとまらない状態です。
腫れは著明で顔が左右非対称になるほどはれています。
頭痛、鼻閉感も伴います。

歯周病Q&A

Q.最近、歯みがきの時に歯ぐきから出血します。歯周病でしょうか?また、治りますか?

歯をみがくときの歯肉からの出血は歯周病の症状の1つですから歯周病の可能性が高いです。しかし軽度であれば比較的簡単な治療で治ります。早期の治療をおすすめします。

Q.歯周病の治療を受けたいのですが、歯石を取るのが痛そうで心配です。大丈夫でしょうか?

歯石には歯ぐきの上につく緑上歯石と歯ぐきの中につく緑下歯石があります。緑上歯石であればあまり痛くなく取ることができます。
緑上歯石は取る時に痛くないように麻酔をしてから取ることも多いです。
痛みが強い時は「麻酔をしてください」と言いましょう。

Q.タバコがどうしても手離せません。タバコって歯周病にそんなによくないのですか?

タバコは歯周病に悪い影響を与えることが研究でもわかっています。歯周病が進行している方には禁煙をおすすめしています。喫煙者は治療に対する歯肉の反応も悪く治りにくいです。禁煙ができなくてもせめて本数を減らすか軽いものに変えましょう。

Q.歯周病治療にレーザーを使うレーザー治療って聞いたことがあるのですが、よくきくのですか?

歯ぐきが腫れて痛みが強い時、急性症状の時、レーザーは威力を発揮します。あまり痛くなく切開、排膿させることも可能です。
通常の治療においてレーザーだけで歯周治療が全てできることはありません。あくまでも補助的な治療法です。ただ、レーザー治療はほとんど痛みを伴わないため、毎回のようにレーザーを希望する方もいらっしゃいます。

Q.夫がひどい歯周病です。最近私も少し歯肉がはれるのですが歯周病ってうつるんですか?

歯周病は歯周病菌が感染して起こる病気です。そのため、うつることがあります。最近では夫婦間での感染が問題になっています。当院でもご夫婦いっしょに治療を受けられる方も多いです。ただし、十分なプラークコントロールをしていれば夫婦間での感染を予防できますので心配しないでください。

Q.私の母親は若いうちに歯周病で歯を失い、今は入れ歯です。私も心配なんですが歯周病って遺伝するのですか?

高度に歯周病が進行している方と、その方の子供もいっしょに診察することも多いのですが、子供にも歯周病が進行している方が多くいらっしゃいます。遺伝的要因が強いのか後天的に感染しているかははっきりわかりませんが、母親と娘に見られるケースが多いことから遺伝的な要因が強いと思われます。DNA検査がもっと広がれば遺伝かどうか、また歯周病のリスクなどわかるようになります。

Q.歯周病を治したいのですが、歯みがきが面倒で苦手です。歯を磨かなくても簡単に治す方法はありませんか?

歯周病は細菌感染症ですから今のところ歯ブラシで原因菌のかたまりのプラークを機械的に除去することが一番大切です。
今後はワクチンや薬で簡単に治せる時代が来るかもしれませんが、今は我慢してブラッシングをがんばって下さい。

Q.歯周病は必ず治療を受ければ治る病気ですか?

歯周病は成人の方の約80%がかかっていると言われていますが、ほとんどの方は軽い歯周病ですので簡単な治療で治ります。
約10%の方が高度に進行している方で、難治性歯周炎とよばれる治りにくい歯周病もこの中に含まれます。
また、中年以降の男性でタバコは1日2箱、仕事の疲れ、ストレスで歯ぎしりをする。歯みがきは忙しくてできない。治療の予約はキャンセルしがち、こういった方は治すのが本当に難しいです。

Q.歯周病の治療を受けたいのですが、どの歯医者を選べばいいのでしょうか?

まず歯周病治療に医院全体で取り組んでいる歯科医院を選んでください。歯周病治療について詳しく説明がありますからすぐわかると思います。
次に医院に歯科衛生士がいること。歯周病治療にこの歯科衛生士の存在は欠かせません。次に歯石除去に機械の超音波スケーラーだけでなく、手用器具のキュレットを使用していること、これも大切です。
「キュレットを使って歯石除去をして下さい。」と言いましょう。

歯周病が招くこわーい病気

歯周病は進行すると歯がぐらぐらしたり、うみが出たり、
しまいには歯が抜けてしまう病気であることは皆さんご存じの通りです。

ただ、歯周病の影響は歯のことだけではとどまらないことが最近の調査でわかってきています。

例えば、お口の細菌から「感染性心内膜炎」を起こしたり、高齢者の方の「誤嚥性肺炎」を引き起こすことがあります。

歯周病と「心臓病」

ノースカロライナ大学の研究によると歯周病のある人が心臓病(狭心症や心筋梗塞など)になる確率は
歯周病のない人に比べて1.5?3倍に上がることがわかっています。

歯周病と「早産」

同じくノースカロライナ大学の研究によると、
歯周病の女性が低体重児を早産する確率は歯周病のない女性の約7倍になります。

歯周病と「糖尿病」「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」

歯周病が糖尿病の合併症の1つであることがわかってきています。
また、口の中の細菌と「骨粗鬆症」との因果関係もわかってきています。

歯周病と「肺炎」

高齢者の方が歯周病の原因菌を吸い込むと誤嚥性肺炎を起こしやすいです。この肺炎は現在死亡率の上位です。

以上の様に歯周病が全身の健康を損なうことがわかってきています。
歯周病をしっかり治療することが上記の病気を予防することになります。

また、治療終了後、いくら念入りに歯磨きをしても限界があります。
少なくても6ヶ月に1回はプロの歯科衛生士による歯の専門的クリーニング(PMTC)を受けて下さい。

今までは歯医者は虫歯や歯周病を治すところと思われていましたが、
今後は全身の健康のために歯医者で定期的に口の中のクリーニングをしてもらうと考えてください。

次回CT撮影をされる方へのお願い

当院でCT撮影をされる方へのお願い

歯科治療に必要となるため、CT撮影をさせていただくことがあります。
撮影時にはいくつかの注意事項がございますので、ご協力をお願いします。

  1. 金属が写り込みますので、アクセサリー類(髪留め・ピアス・イヤリング・ネックレス等)
    はあらかじめ外しておいて下さい。
  2. 機械が頭に当たる可能性が高くなりますので、まとめ髪やボリュームが出るようなセットはお控え下さい。
    女性の方はできるだけ髪を下ろしてお越し下さい。
  3. ペースメーカー等の医療電子機器を使用されている方は、あらかじめお知らせ下さい。

※なかの歯科で使用しているCTは、放射線の被爆量が非常に少ないのでご安心下さい。
通常のフィルムでお口全体を撮影するレントゲン2枚分、 また医科用CTの30?50分の1の被爆量です。

※基本的に放射線は頭の部分のみ照射されますが、妊娠 されている等ご不安な点がございましたら、防護エプロンを着用した上で撮影いたしますので、ご希望の方はお申し付け下さい。

虫歯の進行別治療方法

C1
治療方法

白いプラスチックの詰め物

C2
治療方法

白いプラスチックの詰め物
金属もしくは白い詰め物

保険治療

金属の詰め物
自費治療

ハイブリッド
セラミック

ゴールド

C3
治療方法

神経の治療
金属もしくは白いかぶせ

保険治療

金属もしくは
金属+プラス チックのかぶせ

自費治療

ハイブリッド
セラミック

ゴールド

メタルボンド

オール セラミック
ジルコニア

C4
治療方法

抜歯、又は神経の治療
金属もしくは白いブリッジ

保険治療

金属もしくは
金属+プラス チックのブリッジ

自費治療

ハイブリッド
セラミック

ゴールド

メタルボンド

オール セラミック
ジルコニア

途中の歯が 無くなった
治療方法

金属もしくは白いブリッジ

保険治療

金属もしくは
金属+プラス チックのブリッジ

自費治療

ハイブリッド
セラミック

ゴールド

メタルボンド

オール セラミック
ジルコニア

部分入れ歯

保険治療

自費治療

インプラント

自費治療

途中から後ろの 歯が無くなった
治療方法

部分入れ歯

保険治療

自費治療

インプラント

自費治療

すべての歯が 無くなった
治療方法

インプラント + 総入れ歯

自費治療

ミニインプラント

オールオンフォー

総入れ歯

保険治療

自費治療

金属床
BPS 等...

チェックアップ


むし歯はなぜできる?

    1.食べ物を食べると歯の汚れの中にいる細菌が酸を出す

    2.口の中の酸性度がある一定以上になると、カルシウム等が溶け出します。これを脱灰と言います

    3.このまま脱灰が進むとむし歯になります

しかし通常は唾液の作用で再石灰化が起こっています
フッ素とキシリトールは再石灰化を促進します!!

   さらにむし歯予防

   規則正しい食生活・歯の汚れの除去を心がけましょう

フッ化物配合歯磨剤の品質・安全性は薬事法で 厳しく管理されています。
飲み込んだ場合も考慮して、数多くの実験が行われ、
その安全性は十分に確認されています

インプラントも歯周病になる?

インプラントは人工の根と歯ですが、天然の歯の様に歯石などがついて、
インプラント周囲炎と言う歯周病のような病気になります。
きちんとメンテナンスを行うことで、インプラントの寿命は大きく延びます。
歯科医院でのプロケアと、ご自宅でのセルフケアで、
健やかなお口を保ちましょう!

 

 

高齢者の方へ

高齢者の歯科診療と訪問歯科診療

食べることは人生において最大の楽しみの一つです。
ところが、食べ物を咀しゃくするうえで必要な歯が痛んだり、
失われたりすると、その楽しみを奪われてしまうだけでなく、
体のさまざまな面に支障を来すことがあります。
ここでは特に高齢者の歯の健康を考えます。

「8020運動」の前に「5525運動」のススメ

八十歳までに自分の歯を二十本残そう- これが今、さかんに言われている「8020運動(ハチマルニーマル運動)」です。人は、最低20本の歯が残っていれば、食べることにそれほど負担を感じないですむといわれ、高齢化社会を迎えた日本で推奨されてきています。

岡山市歯科医師会では、この運動を一歩進め、五十五歳までに二十五本の歯を残そうという「GoGoニーゴー運動」を六,七年前から提唱しています。というのも、八十歳の日本人の歯の保有数は平均して五?六本というのが現状です。歯はだいたい、奥歯から抜けるもので、奥歯が抜けるとモノを食べることが困難になってきます。高齢者の場合、歯が抜ける多くの原因は歯周病にあるため、放っておくとどんどん抜け、最終目標値である「80歳で20本」を軽く下回ってしまうことになります。
そこで設定年齢を大幅に引き上げ、自分の歯をいつまでも残すためには、早いうちから歯に関心をもってもらえるようにしようというのが、この運動のねらいです。もちろん、設定数値には根拠があり、健康な歯が二十五本あれば、ほとんどのものは食べられます。

歯周病を予防し進行を止める

先に述べたように、高齢者の歯の病気で最も多いのは、歯周病です。歯周病とは、歯を支えている歯ぐきや骨の病気で、その原因は歯と歯ぐきの間にできるすき間(歯周ポケット)内にたまった細菌です。気がつかないうちに細菌が繁殖し、歯肉が赤くはれ(歯肉炎)、歯を取り囲む骨は徐々に溶けていきます(歯周病)。ものがうまくかめなくなるだけではなく、ついには歯が抜けることもあります。痛みがないため気がつかず、実に七割が歯周病にかかっているというデータもあります。

かつて、高齢になって歯が抜けるのは老化現象の一つ、と考えられていましたが、それは大きな間違いです。歯周病は子どもから大人まで、だれでもかかる病気だということを認識しなければなりません。また、歯周病と虫歯になりやすさとは、イコールではありません。虫歯は予防歯科診療の発達した今、かなりコントロールできるようになりました。歯周病は、大学病院など高次医療機関では、DNA検査で将来的に歯周病になるかどうかを見分けられるようになっていますが、研究はまだまだこれからです。
歯周病は「重度」になるととても怖い病気ですが、それは全体の十%未満に過ぎません。ほとんどの人が歯周病の原因であるプラーク(歯垢)をコントロールすることで、炎症を抑え、歯周病の進行を止めることができます。歯周病を防ぐには、適切な治療と丁寧なブラッシングが不可欠です。きちんと磨いてるつもりでも、歯垢を完全に落とすのは難しいです。
歯周病を予防するためには、定期的に歯科を受診して、歯の状態をチェックしてもらうのが望ましいです。歯肉炎から歯周病へ進行する前に自分の歯ぐきの状態を自己管理しておけば、歯周病で大切な歯を失わなくて済みます。

歩行や気力にまで影響する「入れ歯」

高齢者の歯の相談で、次に多いのが入れ歯です。最も多く寄せられる相談は、「入れ歯が合わない」「合わない入れ歯を無理にはめていたら、気分も体調も優れない」などです。もちろんどんなによくできた入れ歯でも人工的に作ったものである以上、自分の歯のようにいきません。また、保険内でできるものとそうでないものにも違いがあるのも事実です。さらに違和感の感じ方にも個人差があるため、いくつかの方法や種類があっても一概にどれがいいとはいいにくいです。
だからといって入れ歯を使わず、抜けたままの状態にしていたら食事が思うように取れないだけでなく、あごの関節に負担がかかりすぎて姿勢が悪くなったり、歩行が困難になったりすることもあります。
入れ歯に関しては幾つか興味のある体験をしていますのでご紹介します。
いつも歩いていた坂道が登れなくなった高齢者がいました。周囲の人はもちろん、本人でさえ、足腰の筋力が弱ってきたためだと思っていたのですが、実は奥歯でしっかりかみしめられなかったのが原因でした。その証拠に、入れ歯を入れた途端にその坂を上れるようになりました。また、寝たきりで気力のなかった高齢者が、入れ歯を入れたことで生気を取り戻し、近所を歩けるようになるまで回復したというケースも実際に経験しています。
入れ歯の技術は昔に比べ数段に進歩しています。また、インプラントと呼ばれる人工歯根や、いったん失った骨を元に戻す方法など、できるかどうか個人差はあるものの、従来の入れ歯とは全く違った処置も可能になってきています。口は特に敏感な器官です。入れ歯を入れると痛いとか、どうしても合わないという場合でもあきらめないで歯科医に相談してください。ちょっとしたケースで治るケースもたくさんあります。

診察前には病歴や常用薬を報告

高齢者が歯科医にかかるときは、糖尿病や高血圧など、何か病気のある人や、薬を常用している人は必ず、受診前にその旨を歯科医に伝えることが大切です。診察前の問診で病歴や現在服用している薬などを質問されますが、その時、言い間違えないよう、薬局でもらう薬の説明書を持参しておきましょう。
また、抜歯や出血を伴う処置など、外科的治療が必要な場合は、感染症や合併症を起こす危険性もあります。かかりつけの歯科医で処置できない場合は大学病院など高次医療機関を紹介します。
何でも気軽に話せ、相談できるかかりつけの歯科医があれば、迅速かつ安全に治療ができます。
かかりつけの歯科医がいれば将来的に自宅で介護を受けるようになった場合にも訪問診療を行っている歯科医師であれば、往診を依頼できます。病歴や治療歴は全てカルテに記入されているため、処置しやすく、何よりも患者自身が余り緊張せずに治療してもらえるという、安心感があります。

訪問診療の内容とその仕組み

介護保険が導入されたことで、歯科訪問診療も昔に比べ認知されるようになってきています。訪問診療では、レントゲンや歯を削る道具など、ポータブルな治療ユニットを持って歯科医が自宅を訪問します。入れ歯の型どりや補修、抜歯も行います。歯磨きができない場合は、歯科衛生士による口腔ケアも行っています。患者は自宅にいながら、病院に行くのとほぼ同じ治療を受けることができます。内科にかかっている場合は、主治医との連携を取って治療に当たることが必要です。
寝たきりになると体を拭いたり頭を洗ったりということは日常的に行われても歯のことは後回しにされやすいです。実の母娘でさえ、母親が入れ歯かどうかを知らないケースさえありました。要介護者が急に食欲がなくなってきたと思ったら、歯ぐきがやせて入れ歯が合わなくなっていたとか、入れ歯が割れて口内に炎症が起きていた、虫歯の治療が中断されたために虫歯が進行した、といったことも考えられます。高齢者を介護する方は、口の中もぜひ、定期的にのぞいて見てあげてください。
訪問診療はだれでも気軽に利用できるシステムです。
地域によって管轄が違いますが、多くの場合、地域の歯科医師会に連絡すれば訪問歯科診療を行っている歯科医院を紹介してもらえると思います。
ほとんどの歯科医院は、昼休みや休診日を訪問診療に当てています。そのためか依頼者や患者が遠慮するケースが多いのですが、小さな事でも遠慮せず、何でもかかりつけ歯科医に相談してください。

妊娠中の歯の治療の10のポイント

近くの産婦人科の妊婦のかたを対象にした母親教室、『妊娠中のママのお口の健康管理、生まれてくる赤ちゃんのお口の健康管理』も平成13年12月で第120回を迎えました。
ここでは特に妊娠中の歯の治療について10のポイントにしぼって説明します。
妊娠中は特に歯の治療に関して慎重になり、受診されるのが遅れがちになる方が多いです。
妊娠初期に歯の健康診断を受けられることをお勧めします。
妊娠中に痛み、腫れなどで歯科の治療が必要なときは以下の10のポイントに気をつけましょう。

妊婦の歯科治療がおこなえる時期

治療は妊娠中期(5ヶ月?8ヶ月)であればほとんどの方が問題なくできます。妊娠初期、妊娠後期は基本的に応急処置のみ行いましょう。

母子健康手帳

妊娠中の歯の治療には必ず母子健康手帳を持参しましょう。妊娠中の歯の状態のページをチェックしてもらえますし、歯科医院側もあなたの妊娠中の健康状態がよくわかります。

問診票

今、妊娠何ヶ月(何週目)か?産婦人科の主治医の先生は誰か?歯科治療に関するご希望、今の状態は?問診表になるべく詳しく記入してください。

主訴

治療椅子に座った後、あなたの歯の状態をもう一度歯科医師に説明しましょう。そして、今あなたの歯がどういう状態でどういった治療が必要か詳しく歯科医師より説明を受けましょう。
よく納得してから治療を受けることが安心感につながります。

X線撮影(レントゲン)

防護エプロンを着用し、腹部を遮蔽してX線撮影を受けましょう。小さいフィルムのデンタル写真が基本です。必要に応じて全体のうつるパノラマ写真を撮りましょう。
防護エプロンをつければお腹の赤ちゃんへの影響はありません。

治療時の体位

お腹の張り具合、個人差にもよりますが治療椅子をあまり倒しすぎないで楽な体位を取ってもらえるようリクエストしましょう。

麻酔

歯科麻酔は局部麻酔です。通常量の使用では母子ともに全く影響はありません。リラックスして麻酔の処置を受けましょう。歯科医師は通常より痛みを与えない様に配慮します。

治療

妊娠中期にはほとんどの治療が可能です。ただし妊娠中は抜歯はしないことが多いです。抜歯をするかどうかは歯科医師とよく相談しましょう。

投薬

原則として妊娠中に投薬はしません。ただし痛みがひどい場合は我慢することが逆にお腹の赤ちゃんに悪い影響を与えることがあるため、産婦人科の先生と相談した上で投薬することもあります。

立ちくらみ、頻尿、つわり

妊娠中は急な体位の変換によって立ちくらみを起こしたりトイレが近くなったり、つわりで嘔吐反射が強くなったりします。治療椅子から立ち上がるときはゆっくり立ちましょう。また、トイレは我慢しないで治療中でもトイレに行きたいと言いましょう。つわりがひどい時も歯科医師に伝えましょう。

以上妊娠中の歯科の治療についての10のポイントで説明しましたが、妊娠中は特にインフォームド・コンセント(説明と同意)を重要視するべきです。歯科医師におまかせでなく、納得して、安心して治療を受けて下さい。歯科医師はきっとあなたのお役に立てるでしょう。

●RSK山陽放送の夕方の「イブニングニュース」で、13年にわたって山下クリニックで行ってきた妊婦を対象とする「母親教室」が取り上げられました。
タイトルは「妊娠中からの赤ちゃんの虫歯予防」です。
2004年6月8日
データサイズ/1.2MB
ダウンロード時間(56kbps)/約3分

無痛治療について

歯医者は行きたくない所ベスト3に入るといわれています。
歯の治療が好きな方は少ないと思います。中でも痛いからいや!という方多いです。少しでも治療を快適に受けていただくために私たちなかの歯科クリニックのスタッフは無痛治療を目指します。

十分なカウンセリング術前術後の説明

診査、診断の結果、今の現状、治療方法を治療計画書にまとめます。それを治療いすの上に座ってではなく相談コーナー(ラポール)で十分わかりやすく説明します。
口腔内カメラ「ベルサイト」、歯科用デジタルカメラを使用した歯の画像を添付してお渡しすることもあります。
また、毎回の治療前、治療後にも今日の治療はどういった治療をするのか?また、したのか、その日の注意点など歯科医師、歯科衛生士より説明します。
十分な説明が治療を受けている際の安心につながります。

麻酔時の痛みを減らす

歯の治療の痛みを少なくするための麻酔が痛いという本末転倒なことにならない様に麻酔時の痛みを減らすよう努力します。 1)表面麻酔、レーザー麻酔
治療前に歯肉を乾燥して表面麻酔を行います。また、必要に応じてレーザー麻酔を行うこともあります。この表面麻酔、レーザー麻酔によって後の注射針を使用しての麻酔のチクッとした痛みがが軽減します。

2)コンピューター制御電動注射器使用
コンピューター制御電動注射器を使用することによって一定速度でのゆっくりとした圧力で麻酔を行うことが可能です。また、注射針のサイズも最細のサイズを使用、麻酔薬のカートリッジも体温と同じ温度に加熱することによって痛みを押さえることができます。

3)麻酔時の呼吸は東洋医学の深呼吸を用います。腹式呼吸で吸気時に麻酔をすれば痛みが軽減します。

歯を削るときの不快感を少なくする。

1)5倍速コントラを使用
従来のドリル(ハンドピース)と違いKavo社の5倍速コントラを使用することで、ドリルのキーンという音と振動による不快感を押さえることができます。

2)レーザー治療
HOYA社エルビウムヤグレーザー「デントライト」を使用することで歯を削るときの振動、痛み、発熱を押さえることができます。
特に小児、高齢者、妊娠中の方の歯の治療に有効です。

3)カリソルブ
虫歯の部分だけ溶かす薬なのでガリゴリと削らなくても大丈夫です。

ドリル(ハンドピース)の音を少なくする

1)ツインパワータービン
当院で使用しているドリル(ハンドピース)はモリタ社のツインパワータービンです。このタービンはセラミックボールベアリングを使用することによって従来の音を軽減しています。トルクも強いです。

2)5倍速コントラ、レーザー治療
5倍速コントラの使用またはレーザー治療は従来のドリルと比較していやな音がほとんどしません。

3)ヘッドフォン、グラストロンの使用
ドリルの音に恐怖心を感じるという方はヘッドフォン、グラストロンでの音楽やDVDなどの映像によって恐怖感を押さえることができます。
中には持参のウォークマンで好きな音楽をかける方もいらっしゃいます。

投薬

例えば抜歯後の痛みをコントロールするために適切な投薬は必須です。炎症のコントロール、痛みのコントロールは投薬は欠かせません。
定められた服用方法にはきちんと従うことが大切です。

カリソルブ

カリソルブは最近はテレビにも良く取り上げられている新しい虫歯治療の方法です。
スウェーデンのMediTeam社製のカリソルブは2種類の薬液と専用のインスツルメントで虫歯を溶かして取り除くシステムです。 2種類の薬液は0.5%次亜塩素酸ナトリウムとアミノ酸を主成分としたもので、これをまぜて虫歯につけると30秒程度で虫歯の部分のみが柔らかくなり、それを専用のインスツルメントを使ってかき出します。
痛みはなくドリルと違って振動も全く感じませんが大きな欠点は全ての虫歯が適応ではなくC2程度の虫歯までしか使用できないことと、保険が効かないということです。
今春、FDA(アメリカ食品衛生局)が認可して全米で一斉発売されるためアメリカでは近いうちに大変ポピュラーな治療法になることと思っています。

無痛治療の具体例

舌の痛み(舌痛症)

舌にヒリヒリした痛みを訴えても特別に舌には異常がない時があります。歯の不適合なかぶせなどの歯の治療が引き金になるケースがありますが、以前から抱えていたストレスに原因があることも多いです。
そのため不適合なかぶせをはずしただけで痛みはなくなりません。
きちんとした診断、十分なカウンセリングをして患者さんの不安感を取り去り、適切な投薬などによって症状が改善することがあります。

顎の痛み(顎関節症)

顎関節症といって咬み合わせの不良や顎の関節内の障害によって顎の関節周辺の痛みや動きの制限、雑音といった障害が起こることがあります。この顎関節症はいろいろな原因で起こることがありますが、診査・診断の結果、身体面では悪いところがないのに精神面が原因で同じ症状が起こる方がいらっしゃいます。そういった方の治療には十分なカウンセリング、精神面でのケア、適切な投薬なども大切です。

口臭(自臭症)

口臭は生理的口臭といって朝起きたときなど誰でも大なり小なりあるものですが、本当は口臭はないのに自分にひどい口臭があると思いこんで日常生活に支障をきたす方がいらっしゃいます。ひどくなると、仕事もやめてしまい、家庭内に引きこもる場合もあります。この場合も患者さんの訴えをよく聞き十分なカウンセリング、適切な治療が必要です。

歯科治療恐怖症

昔受けた歯科治療での痛みやショックが原因で歯科治療に必要以上に恐怖心を持つ方が最近増えています。
電話では自分の症状を長々と訴えるのに、歯科医院の前まで来ても怖くてそのまま帰ってしまう。
麻酔薬のアレルギー検査をしても正常なのに必ず歯科麻酔で気分が悪くなってしまう。
歯科麻酔の注射が怖くてどうしてもできなかったり、歯を削るドリルの音がどうしてもがまんできないという方もいらっしゃいます。
過去に受けた歯科治療でとても痛い思いをしたり、とても怖い思いをしたことなどが原因となっていることが多いです。
治療方法などの十分な説明と無痛治療、ドリルなどの音に配慮した治療を行うことで恐怖心を克服する方もいらっしゃいます。

「IBIKITOL」(いびき取ーる!)

いびきとは?

実は私はいびきをかきます。家族よりいびきのうるささを再三指摘されて肩身の狭い思いをしています。
いびきで悩んでいる方は私といっしょに「いびき」について勉強しましょう。
いびきとは空気の通り道が狭まっているのに無理やり呼吸しようとして起こる音です。多くは軟口蓋の振動による音です。
日本人では男性の21%、女性の6%がいびきをかくとの報告があります。
いびきによって起こる最も大きな問題が騒音です。
[うるさくて一緒に寝られない」と別室送りになったり、友達との旅行を断ったりすることになります。
ただ、実はいびきにはもっと大きい問題がひそんでいます。
いびきは私達の体に大きな負担をかけているのです。
あまり睡眠が取れなくて疲れが取れない、イライラする、記憶力や集中力が低下するだけでなく、高血圧や糖尿病,心筋梗塞などの病気を引き起こすこともあります。
また、極端なケースではいびきが原因でで突然死する可能性さえ指摘されています。

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群という言葉を雑誌やテレビで一度くらいは聞かれたことがあると思います。
これは、上気道に何らかの障害があり、空気の通り道が極端に狭まっているために睡眠中に呼吸が数十秒間止まった状態を一晩に何度も繰り返すという病気です。
この病気の人は、自分ではしっかりと睡眠を取っているつもりでも、眠りが浅いため、起きても疲れが少し残っていたり、日中にいきなり猛烈な眠気に襲われたりします。
1993年にアメリカ議会と保健省に提出された「Wake Up America」という報告書によると、スリーマイル島の原発事故やアラスカ沖のタンカー座礁事故や、スペースシャトル"チャレンジャー"の事故もこの睡眠時無呼吸症候群が関連していると結論づけています。
欧米での論文によると中年男性の1?2%がこの病気にかかっていると報告もあります。
睡眠時無呼吸症候群の恐ろしさの一つはさまざまな合併症を引き起こすことです。
例えば高血圧や不整脈などの循環器系の障害や、狭心症,心筋梗塞、脳梗塞といった心臓、脳血管障害を引き起こす確率が高くなります。

いびき、呼吸障害の治療法

スリープスプリント「IBIKITOL」(いびき取ーる)

スリープスプリントは夜寝るときにマウスピースみたいなものを口の中に装着することで下あごを前に引き出し、舌根の沈下を防止し気道を確保する目的で使用します。このスリープスプリントは歯科で歯の型を取り作製します。いびき、呼吸障害の76%の方に効果があると報告されています。 対象となる人は、小あごの小さい方、下あごが後退している人、太って舌が肥大している人、舌根の沈下を起こしやすい人です。アデノイドや口蓋扁桃肥大がある人、歯の数が少なかったり、かみ合わせが悪い方にはこの装置は適していません
このスリープスプリントは使用するにあたっては必ず、医師、歯科医師に相談して、診断指導を受けて下さい。また、健康保険は効きませんので当院では52,500円の負担が必要になります。

持続陽圧呼吸装置

持続陽圧呼吸装置は鼻にゴムマスクのようなものを装着し、コンプレッサーによって空気を持続的に鼻から上気道に送り込むことで上気道の閉鎖を防ぐ方法です。
大変効果的な治療法ですが、1セット35万円と高価な装置なのと専門の医師の診断を受ける必要があります。
最近では重度の睡眠時無呼吸症候群の方には保険が効くそうです。

その他の治療法

その他に薬物療法、手術による外科的治療法があります。


家庭でできる無呼吸やいびきの対治療法 ダイエット(減量)

いびきをかく人は肥満の人が多いです。
健康のためにダイエットをおすすめします。

鼻孔拡張テープ

鼻孔拡張テープは鼻孔を広げて酸素の吸入量を増やす目的で使いますが、手軽にいびきにも使用できます。3Mヘルスケアの[ブリーズライト」が代表的な商品です。

横向きで寝るクセをつける

仰向けで寝ると動力の影響で舌がのどに落ち込んで,上気道を防ぎやすくなります。横向きで寝る習慣を付けると舌の落ち込みは防止できます。

鼻で呼吸する

鼻づまりもないのに口で呼吸する習慣のある人は鼻で呼吸する癖をつけましょう。口を閉じて絆創膏などをタテに貼付けるといいようです。

歯XYLITOL(歯ぎしり取ーる!)

歯ぎしりとは?

夜間就寝中に歯と歯を咬み合わせて、すりあわせて甲高い音を立てることを歯ぎしりと呼びます。音が騒音となり、いっしょに寝ている家族に迷惑をかけたり、歯をすりあわせることによって自然の歯がすり減ったり,セラミックなどの差し歯が破折といって欠けることもあります。

ナイトガード(歯XYLITOL、歯ぎしり取ーる)

ナイトガード

この歯ぎしりを防止する装置がナイトガードです。ソフトタイプのナイトガードを夜間装着することによってほとんどの歯ぎしりが防止できます。このナイトガードは今は健康保険適用で5,000円程度の負担で作ることができます。歯ぎしりでお悩みのときはぜひ歯科医師にご相談下さい。

アレルギー

皆さん「アレルギー」という言葉は御存知と思います。
「○○アレルギー」として使われることが多いのですが、「アレルギー」を簡単にいってしまうとこの頭についた○○がダメなこととなります。
アレルギーの代表は何と言っても「スギアレルギー(花粉症」でしょう。
「家族の中で私だけ花粉症です。」というように、全ての人がこの○○に問題があるわけではなく、特定の人だけに問題があることがこのアレルギーの特徴です。
また、「今年から花粉症になった。」というように同じ人でもある日を境に始まることもアレルギーの特徴です。

「食物アレルギー」も代表的なアレルギーです。
ただ食物全部がダメというと、問題が大きいので正確には「タマゴアレルギー」とか、「乳製品アレルギー」と表現されます。
「金属アレルギー」もこの類です。現在、金属なしに生活することは困難ですので、正確には「鉄アレルギー」とか、「ニッケルアレルギー」と表現されます。

アレルギーの症状

ではアレルギーがあると体のなかでどのような事が起こっているのでしょうか?
残念ながら,正確にはまだ解明されていません。
ただ、反応しなくても良い花粉や食物に「過敏に反応している状態」という点ははっきりしていますので、症状としてはそれを排除しようとする生体の反応は起こります。
たとえば「体外に出てしまえ!!」という体の命令に対してくしゃみ、涙、鼻水が出たり、「削りとってしまえ!!」という体の命令に対して無意識に掻く様にかゆみをだしたりして応じます。
アレルギーの中でもすぐに症状が出るもの、後々に症状が出るもの様々ですが、重篤なものはショック症状を起こし、呼吸器系、血管系に影響を及ぼすものもあります。

歯科とアレルギー

歯科医療では多くの種類の歯科材料、、および器械器具が使用されています。
これらは人体にとって安全であることが認識されていますが,一部の人に害がある可能性も報告されています。
大きな影響があるのは金属アレルギーとラテックス(手袋の粉)アレルギーです。

金属アレルギー

「時計やネックレスをするとかぶれる(かゆくなる)。」という金属アレルギーは最近増えているアレルギーの代表格です。
アレルギーには「使用頻度の高いものがその原因となる」という特徴があります。
一部の人は、装飾品をはじめ日常不可欠な種々の金属に触れることにより、体が反応してしまうようになりました。

金属アレルギーの検査

現在最もよく行われているのは「パッチテスト」と呼ばれているものです。
「パッチテスト」とは背中や腕に試料を貼り、48時間後に除去し、48時間後、72時間後、7日後に皮膚反応を確認する検査です。
このように単純なテストゆえ,残念ながら「パッチテスト」の正診率は100%ではありません。しかしながら、様々な理由により現在最も有用なテストがこの「パッチテスト]です。

お口のなかの金属によるアレルギー

歯科診療の多くは金属等を使って可能な限り快適なお口の中にすることにあります。
昔は抜いていた歯も土台をたてて、かぶせをして噛めるようにします。
しかし,残念ながらこの金属によってアレルギーが引き起こされる人が増えてきました。
最近テレビ等でも「口の中の金属をとると長年悩んでいたアトピーが治った!!」と報告されているように、一部の人にはお口の中の金属が害となっています。

お口の中の金属によるアレルギーの症状

症状として多くのはてのひらおよび足の裏にかゆみができることが最も多くなります。
症状が強い場合は、水疱ができたり爪が変色もしくは変形することがあります。
お口の中の金属が原因ですから症状もお口の中に出るかと想像されやすいのですが、そのかぎりではないところがアレルギーの特徴です。ですから、多くの人がまず皮膚科を訪ねます。

お口の中の金属元素分析

最近、分析装置の発達により、お口の中の金属を取り除いたり、削ったりすること無く分析できるようになりました。

金属アレルギーに対する治療

対症療法

アレルギーの金属が特定できない場合または、原因除去が困難な場合などに行います。治療はステロイド軟膏、非ステロイド軟膏の外用治療(塗り薬)と抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬.ステロイドの内服療法(飲み薬)があります。

原因除去療法

アレルギーの金属がほぼ特定された際に行います。
金属除去に際し、金属の削片を口腔内に飛び散らしたり、歯肉に迷入させたりすると、体内に吸収されてアレルギー疾患が一時的に悪化することがあります。
アレルギーの金属を除去し、症状の改善が認められた後、最終的かつめもの・かぶせを行います。

メタルフリー

金属を取った後はアレルギーの原因を含まない材料でつめもの・かぶせを行います。
ある金属にアレルギーがある人は他種類の金属のアレルギーになりやすいことから、基本的には金属を使いません。(メタルフリー治療)。
ただ、これらの治療は保険が適用できず自費診療となります。

ストレス

現代社会は競争社会、ストレス社会と呼ばれるように、至るところにストレスが満ち溢れ、さまざまなストレス病を生み出している。
ストレスが消化器系や循環系、呼吸器系、内分泌系などに作用し、胃・十二指腸潰瘍や高血圧、狭心症、気管支喘息、甲状腺機能亢進賞(バセドウ病)などの病気を引き起こしてくるのは周知の事実である。
近年ではさらに免疫機能にまで影響を及ぼし、がんなどの疾患の病因にも関与し得ることが明らかにされつつある。
また、今まで免疫機能とはあまり関連性が無いと思われていた種々のストレス病においても、免疫系の関与が判明してきている。

免疫疾患の分類

生体は常に外界からウイルスや細菌、あるいは様々なアレルゲンなどの危険にさらされ、体内においても、将来がんになりうる悪性変化が絶え間なく引き起こされているとされる。
しかし、免疫監視機構が備わっているために、疾患から身を守ることができる。
その免疫監視機構を脅かす因子は、大まかに生体外部のものと生体内部のものに分けられる。
また、それに対する生体側の免疫反応の異常も過剰反応と低反応に分けることができる。したがって、免疫系の失調によって生じる免疫疾患はどのような因子に対してどのように反応するのか、その組み合わせによって決まり、抗原の種類は各々異なるものの、あらわすことが可能である。
すなわち、生体外部からの因子に対して過剰に反応した場合はアレルギー疾患となり、低反応の場合は感染を生じ、生体内部の因子に対して過剰に反応した場合は自己免疫疾患、低反応の場合はがんに至ることもある

訪問口腔ケアとは?

身体的理由などで歯科医院に来られない方々のところに、歯科医師・歯科衛生士が訪問させていただいて、大切な「口腔」の治療やケアを行う訪問歯科診療があります。
その中で、歯科衛生士が行っている「口腔ケア」という分野が、施設や在宅で介護を必要とする方々にとって、日常的にそして継続的に大変重要となります。
歯科衛生士が訪問して行う「口腔ケア」とは、介護が必要となった方々に対して、口の中の汚れやトラブルを改善し、それらが原因となる口の中のさまざまな病気を防ぐこと、または早く発見して治療に結びつけてゆくこと、そして低下した口腔の機能を高めたり、維持させたりしながらいつまでも口からおいしく食べられて健康な日々を送れるように支援してゆくことです。
また、介護をされているその家族に対して、日々の口腔の手入れの方法や、食べることへの支援により、介護負担の軽減につながるような援助やアドバイスもさせていただきます。
もし、お困りのことやご相談などありましたら、遠慮なくご連絡下さい。

口腔ケア用吸引歯ブラシ



口腔ケア用吸引歯ブラシを作ってみました。
患者さん毎に点滴用のバッグ、チューブを用意します。
歯ブラシには植毛の部分に上下2カ所チューブの大きさの穴をあけます。写真の様につないで吸引する方のチューブは吸引機もしくは医院から持参しているバキュームにつなぎます。点滴用バッグに水もしくは薬液を入れてフックにかけます。後は吸引機のスイッチを入れるだけです。
今まで誤嚥の恐れがあって歯みがきが水をつけて出来なかった方、また寝たきりで意識障害のある方の口腔ケアに有効です。
シンプルですから滅菌消毒も簡単に出来ますし、何より安価です。ライオンのデントエラックもいいですが価格がねぇ!


意識障害の方の口腔ケア

平成13年9/23、病院歯科介護研究会の学術講演会で、「口の中のケア」の大切さとその方法について発表しました。私が担当したのは、「意識障害の方の口腔ケア」というテーマです。



意識障害には、いろんな原因がありますが特に脳卒中などが原因で起きる場合、ほかにも、運動麻痺や知覚麻痺を伴うことが多く、自分の口の中のケアが難しくなり、口の中の状態が健康なときよりもずいぶんと悪くなりがちです。
また、重度の意識障害になった場合は、ご本人はもとより、介護をされているご家族や介護の方々にとっても、口の中の手入れが難しくなります。



もし、口の中のきちんとした手入れを毎日することによって、体の元気が保たれるなら、とてもうれしいことです。



それは、入れ歯の手入れや、残っている歯や歯肉、舌や粘膜を常に清潔にたもつことです。
口から食べ物を食べているときはもちろん、たとえ食べられなくなってほかの方法で栄養をとらなければならなくなっても、口の中の手入れはとても大切です。



口臭を防いだり、歯や歯肉の病気を悪化させないようにするだけでなく、少なくなった唾液の分泌をよくしたり、口の中の刺激や声かけによって意識の状態を覚醒に保たせて、残った体の機能を維持してゆくことも期待できます。
できることから、ぜひ取り組んでください。
方法は、まず入れ歯を使われている方は毎日はずして専用のブラシできちんと洗ってください。
それからうがいです。
歯が残っている方は柔らかめの歯ブラシで丁寧に磨きます。
それから、舌や上あごのところ、ほっぺたの内側などもゆっくりと優しくこすります。
最後にもう一度うがいをします。
ご自分でできにくいところは、ご家族や介護職の方に遠慮せず助けてもらうことも大切です。
また、私たち歯科衛生士にご相談くだされば、お力になれると思います。
そのような方は無理をせず、ぜひ、ご相談ください。



どのような状況にあっても、口の中は清潔で、唾液で潤っていることがその人らしく、健康に生きてゆくために必要なことです。



呼吸する、食べる、話す、笑う・・・元気なときはあたりまえに思えることが病気になると困難になります。
これらの働きをしている「口腔」というところを大切にして、元気ですごしていただきたいと思います。
いろんな職種の方々とよい連携をとりながら、歯科の専門職として歯科医師・歯科衛生士は「口腔」をとおしてみなさまの健康を願っています。

歯科衛生士による口腔ケア

私達は歯科医師、歯科衛生士による1つ上のランクのプロフェッショナルによる口腔ケアを目指します。
歯科衛生士による口腔ケアです。 デントエラックを使用しています。 意識障害のある方の口腔ケアです。

要介護高齢者のお口の中


なかなか口を開けてくれません。 プラーク、食べカスがいっぱいです。 口腔ケアを受けている方のお口の中です。

摂食嚥下体操


施設(老健)での嚥下体操です。 養護老人ホームでの嚥下体操です。
施設のスタッフの方に口腔ケアの実習を受けてもらっています。

口腔ケア用品


こんなグッズを使っています。 入れ歯の清掃用にも多くのグッズがあります。
左のケアクリニックは吸引力が強くて重宝しています。

口腔ケアってなに?しないとどうなるの?

人は生きている限り、病気にもなりますし、体や心に障害を持つこともあります。そして、必ず身体は老いてゆきます。今、病院や施設・在宅において何らかの病気を持ちながら介護を受けておられる方々に対して、「ケア」とはいろいろな意味を持ちます。それは入浴や排泄など、身体介護のケアであったり、精神的な心のケアであったり、そして配慮や気遣いまで含めた幅広い意味を含みます。

「口腔【こうくう】」というイメージ的に狭い分野の「ケア」に対しては、歯を磨く、うがいをする、などといったことのみが連想されがちです。

しかし、口腔の粘膜は咽頭部(いんとうぶ)(のどの部分)を経て、食道・胃などの消化器や内臓につながっていますし、気管や肺などの呼吸器官にもつながっており、決して独立した気管ではありません。
その口腔内には、歯がある場合、300種を超える細菌が数千億個も住み着いており、適切なケアが行われないと、一兆億個以上にもなるといわれています。それが、虫歯や歯周病の主な原因となっていて、病状が進行すると歯を失うことになり、食べる機能が低下してきます。
また、高齢や病気などにより飲み込む働きがうまくゆかなくなり、さらに体力・免疫力(めんえきりょく)がおちてくると口腔内で増殖した細菌が、寝ている間や食事時に唾液や食物と一緒に気管から肺に入り、細菌感染を起こす呼吸器感染症(誤嚥性肺炎【ごえんせいはいえん】)にもかかりやすくなり、発熱が続いたり、生命の危機にもつながります。
肺炎は死因の第4位(1995年)で、その97%は高齢者といわれています。

私たち、歯科医師・歯科衛生士は、「口腔の疾病(しっぺい)予防」から「呼吸器感染予防」そして「摂食【せっしょく】・嚥下【えんげ】(たべる・のみこむ)障害への対応」といったことなどを通して、「全身の健康」を支えてゆく「専門的な口腔ケア」を行い、必要に応じてアドバイスや支援もしています。
また、「呼吸する」「食べる」という生命維持の働きとどうじに、話す、笑う、表現する・・といったかけがえのない「コミュニケーション」の役割も果たしている大切な「口腔」が十分機能してゆくよう、機能訓練も行いながら、「心の健康」をもサポートしていきます。
そして、一人一人がそれぞれの状況の中でいきいきと生活ができ、人や社会と関わりながら最期まで豊かな日々が送れるよう支援してゆけることを目標としています。

このような広い意味での「口腔【こうくう】ケア」を、年齢や病気の状況そして体の機能や能力・心理的問題、また環境や生活の状態などに合わせた適切な方法により、どのような状況下にあっても、本人と私たち医療者も含めた周りの支援者の手により、日々続けることが、「口腔【こうくう】」をとおして生きることの「質」を高めてゆくことになります。

健康なときにはあたりまえと思ってしていたことが、高齢になったり、病気や障害を持つと困難になります。
元気で健康なときから、正しい口腔ケアの習得と習慣を身につけ、たとえ病に倒れても、またその後遺症が残ったとしても、「噛【か】んでおいしく食べられる口腔【こうくう】」が存在すれば、それを乗り越えられる可能性は、おおきいでしょう。
さあ、皆さんこれから一緒に「口腔ケア」をもっと理解して自分の健康に向かい合ってみませんか?

歯科衛生士 松尾敬子

口腔ケアの実際

それでは、前回に続き、実際の口腔ケアの内容を簡単にご説明します。
大きく分けて次のような5項目が主なものとなります。

<1>プラークコントロール
<2>義歯の清掃
<3>含嗽【がんそう】(ぶくぶくうがい)
<4>摂食【せっしょく】・嚥下【えんげ】(たべる・のみこむ)機能訓練
<5>環境・生活状況の整備

前回お話しましたように、虫歯や歯周病の原因となったり、誤嚥性肺炎【ごえんせいはいえん】などの呼吸器感染症の原因になる口腔内細菌を減少させ、増殖を防ぐようコントロールしていくことが、口腔ケアの第一歩です。

「プラークコントロール」とは、そのような細菌の集合体である、プラーク(歯垢(シコウ))を除去してゆくことです。
それは、その人にあった清掃道具を使用して、歯の周囲や歯と歯肉の間のポケットと呼ばれる隙間などに存在する細菌を丁寧に除去してゆきます。
また、その歯垢【しこう】が石灰化して歯に硬くこびりついた歯石【しせき】も、除去します。
それから、舌や頬粘膜【きょうねんまく】(ほほの内側)・口蓋【上あご】・咽頭部【いんとうぶ】(のどのまわり)などの粘膜に付着している細菌も取り除いてきれいにします。
それには、いろいろな硬さの歯ブラシ、歯間ブラシ、粘膜用ブラシ・舌ブラシ、スポンジブラシ・デンタルフロス(清掃用の糸)・ガーゼ・他さまざまな清掃用具を使用します。
また、義歯を使用している場合には、義歯用ブラシや義歯洗浄剤などを使用します。
また、含嗽【がんそう】(うがい)も重要で、頬の筋肉を十分使ってぶくぶくうがいをします。そのときに、薬用成分の入ったいろいろな含嗽剤も使用します。

どのような状況にあっても、できる限り残っている体の機能をいかして自分でのケアが可能になるように、道具の形態を工夫したり自助具(ジジョク)を活用することも必要になります。

また、一部介助や全介助が必要な方には、ケア時の誤嚥【ごえん】(誤って不潔な血液や水分が気管に入ること)を防ぎ、安全に効果的に、そして何より安楽に受けられるよう配慮しながら、一人一人にあった専門的な口腔ケアを実施してゆきます。
そして、口唇【こうしん】や舌を使って食物を取り込み、歯や舌・頬筋など口の周りの筋肉をうまく使って、唾液を十分出しながら咀嚼【そしゃく】(かむ)して、嚥下【えんげ】(飲み込む)するという一連の動きがうまく働くように機能訓練をします。
高齢になったり脳卒中の後遺症で麻痺がある場合などは、この働きが悪くなっており、うまく飲み込むことができにくくなります。

さらに、このようなケア時の動作がスムーズに行くように、生活周辺の環境も整えてゆくこともだいじです。

以上、私たちが現在行っている「口腔ケア」の考え方と、その簡単な内容を2回にわたって、お話をさせていただきました。
実際の方法などもっと詳しくお知りになりたいことや心配なことなどありましたら、私達、歯科医師・歯科衛生士にいつでもご相談ください。
また、掲示板のほうへメールでお知らせ下さっても結構です。
お待ちしております。

最後に、現在寝たきりで病院に通院できない方々にたいして歯科医師・歯科衛生士が訪問して歯科治療や口腔ケアを実施することができます。
お困りのことがありましたら、ぜひご相談ください。

歯科衛生士 松尾敬子

口臭とは?メカニズムは?

最近口臭が気になって、歯科医院を来院する方が増えています。
自分では臭くないと思っていても、家族や友人から指摘されて来院する方もいらっしゃいます。
ここでは口臭の原因を知り、治療法、予防法について説明しましょう。

息とともに口腔より発生する悪臭を口臭といいます。
自分の口臭は気づかないことも多いですが、逆に口臭がないのにあると思いこんで悩む方もいらっしゃいます。

最近の研究では口臭の約8割がお口の中に原因があることがわかっています。
口の中の細菌が食べかすなどを分解するときに口臭のもとになる臭気成分を作り出します。
「メチルカプタン」「硫化水素」「ジメチルサルファイド」という3つの揮発性硫化物が主な臭気成分です。

口臭の種類と解消法

生理的口臭

朝起きた時や疲れた時、また緊張した時に感じる口臭を生理的口臭といいます。特に朝起きた時は誰でも口臭を感じやすいものです。これは寝ている間、唾液の分泌が少なくなるため細菌が増えることによって口臭が発生しやすくなるためです。
この生理的口臭は健康な人でも誰でも起こることがありますから気にすることはありませんが、お茶を飲んだりうがいをしたり、お口の中の唾液を出すことによって解消されます。

病的口臭

舌苔、歯周病、むし歯、唾液の減少などによって起こる口臭が病的口臭です。
病的口臭には治療が必要です。

舌苔(ぜったい)
口臭の大きな原因の一つがこの舌苔です。
舌苔とは古くなった細胞などが舌についたもので、細菌によって分解されると悪臭を発します。
舌苔がつきやすいのは舌の奥の部分です。
この部分を歯ブラシでそっとみがいてみてください。力を入れすぎると舌の表面を傷つけてしまうことがあります。

歯周病・虫歯
歯周病も口臭の大きな原因の一つです。
特に歯周病が進行して、歯肉から出血や排膿が認められるようになると強い口臭を感じる様になります。
また、虫歯も大きい虫歯を放置していたり、気づかなくてもかぶせの中で虫歯が進行していると口臭の原因になります。
歯科医院で歯周病の治療、むし歯の治療を完全に受け、また、家庭でのケアも行うことが大切です。

●唾液の減少
唾液には口の中を消毒殺菌する役目があります。
この唾液が減少すると細菌が増えて口臭が強くなります。要介護高齢者の方の口臭はこの唾液減少が原因のことが多いです。また、薬の副作用で唾液の減少が起こる方も多いです。口が渇いていて口臭を感じる時はうがいをしたりお茶を飲んだりまた、舌や口を意識的に動かして唾液の分泌を促してみてください。
要介護高齢者の方には口腔内の保湿剤であるヒアルロン酸ナトリウム(商品名絹水)を利用すると効果的なこともあります。

心因性口臭(自臭症)

生理的な口臭以外は認められないのに自分に口臭があると悩んでいる方がいらっしゃいます。
これを心因性口臭とか自臭症と呼びます。
解消法はまず気にしないことですが、心配な方は歯科医院で口臭の検査をしてもらいましょう。
最近では口臭の原因の臭気成分を客観的に計測できる機械がありますので相談してみてください。

セルフケアと歯科診療で口臭予防

生理的な口臭は誰にでもありますので心配する必要はありませんし、歯と口の健康を守ることでほとんどの口臭は予防できます。
それには御家庭でのセルフケアと歯科医院での定期検診やPMTCなどの処置を継続して行うことが大切です。
ここでは自分でできる口臭予防やセルフケアを説明しましょう。

ブラッシングの徹底

普通の歯ブラシ以外にお口に合わせて部分用歯ブラシやフロス歯間ブラシを併用してください。

洗口液で口をすすぐ

殺菌作用のある薬用洗口液で口をすすぎましょう。ペパーミントなどの香料の入ったうがい薬も効果的です。

舌苔を取り除く

一日1回舌の表面に付着した舌苔を舌ブラシにて取り除きましょう。

3DSによる新しい口臭予防システム

3DSとはDental Drug Delivery Systemといって口臭の原因の細菌を取り除く口臭予防システムです。
舌苔の除去、歯周病、虫歯の治療、唾液のコントロールを行った上でもまだ、口臭が残存する場合に効果的です。
当院ではレンブラント社のブレスケアートリートメントプログラムも採用しています。


このプログラムには
(1)舌ブラシ
(2)口臭予防歯磨剤
(3)口臭予防洗口剤
(4)口臭予防マウスドロップ2種
(5)個人専用ドラッグリテーナー
(6)ブレスケアージェル6本(6週間分)
(7)リテーナー用ケース


が含まれます。


治療の方法


(1)の舌ブラシを使用しての朝・夜1日2回の舌苔の除去
(2)の歯磨剤を使ってのブラッシング
(3)の洗口剤で1日2回のマウスウォッシュ
(5)(6)のドラッグリテーナー、ブレスケアージェルを用いて一日1回10分間の3DS
口臭を意識した時のマウスドロップ
上記のステップを繰り返すことによって口臭を予防します。このシステムの効果は長期間持続すると期待されています。(3ヶ月?6ヶ月)

*ブレスケアートリートメントプログラム治療費(ドラッグリテーナー作製費含む)
¥12,600

顎関節症とは?

皆様は「顎関節症」という言葉を聞いたことがありますか?
最近では女性誌とか新聞等で取り上げられることも多くなっていますがいったいどんな病気でしょうか?
先日、中学2年生の女の子が「口を開ける際に顎が痛い」と来院されました。また、別の日に高校3年生の男子が「急に口が大きく開かなくなった」と来院されました。
診断の結果は双方とも「顎関節症」でした。

どんな症状があるのか?

顎関節症の3大症状は「口を開けるときに顎の回りが痛い」「口が大きく開けられない」「顎がカクカク音がする」です。
各々についてもう少し詳しく説明しましょう。

(1)顎の回りが口を開けるときに痛い(顎関節疼痛)

顎関節症の症状の中で最も代表的かつ困る症状の1つがこの「顎の痛み」です。
多くの場合、口を開けるときに顎の関節の周辺に痛みが出やすいです。時には、こめかみ・肩・首筋の筋肉に圧痛をおぼえることもあります。
痛みが出やすいときは「大きく口を開けるとき」「固い物をかむ時」「朝起きて最初に口を開けるとき」が多いです。

(2)口が大きく開けられない(開口障害)

通常であれば人間の顎は大きく口を開けると自分の指が3本分は横にして入ります。顎関節症の症状が進むとこのように大きく口を開けることができなくなります。
にぎり寿司位の大きさの物が口に入らなくなると日常生活に不都合を感じます。朝起きたときから全く顎があかなくなった方もいらっしゃいました。
開口障害の原因は大きく口を開けると痛みを生じるために開けられない場合と、顎の関節内の異常である程度以上開けられない場合があります。

(3)顎がカクカクと音がする(関節雑音)

口をある程度以上開ける時に「カクッ」と音がして、また閉じる時も小さく「カクッ」と音がするとがあります。
これが関節雑音です。この「カクッ」という音以外に「ジャリジャリ」「カックン」「ゴリゴリ」と音を感じる時もあります。
この関節雑音に関しては3?4人に1人の人に大なり小なりあるという研究データもありまして、(1)(2)の痛みとか開口障害を伴わない場合は心配しないでいいことも多いですが、音がだんだんと大きくなってきているときや、痛みや開口障害を徐々に伴うようになるときは注意が必要です。

歯科での診療は?

歯科ではこの顎関節症に対してどのような治療をするのでしょうか?まずは診断です。
今の症状が始まった時期、症状の強弱、変化などの問診を行います。次に触診です。顎の関節部分を触診して、顎の開口時閉口時、関節が十分に動いているか、また、筋肉に圧痛等ないか調べます。次にレントゲン撮影です。パノラマレントゲンの顎関節モードで関節の形などに異常がないか調べます。
また、必要に応じて大学病院などで顎関節MRI検査を行うこともあります。この診断結果リウマチの様に早急な治療が必要なケースがあります。また、一定期間様子を見て治療を行わないケースもあります。治療が必要な場合、どのような治療を行うのでしょうか?

(1)開口練習

ひどい痛みなどの急性症状が強くない時は、まず開口練習を行います。できれば入浴時または、入浴後の体があたたまってリラックスしている時に、自分で大きく口を開けた時より、3?5mm程度、自分の指を使って力を入れて大きく口を開ける練習をします。ほんの少し痛みを感じる程度が目安です。これを1日1回50回行います。

(2)スプリント療法

スプリントはボクシングなどのマウスピースに似ていますが、歯の形を取って、その人に応じた歯のマウスガード(スプリント)を作製します。これは咬合安定用のスプリント(スタビライゼーション・スプリント)と関節円板整位用のスプリント(リポジショニング・スプリント)等があります。咬合安定用のスプリントは夜間、就寝時などに装着してもらって顎の関節や筋肉の負担を軽くするのが目的です。
食いしばり防止の効果もあります。
関節円板整位用のスプリントは顎の関節の中でずれてしまった関節円板(クッション)を元にもどすために使用します。
どちらのタイプにしても、使用する時間、使用方法は歯科医師の指示に従うことが大切です。

(3)関節円板整位術

長期間、カクカク音がしていたのに急に音がしなくなったと思って喜んでいたら急に口が開かなくなったという方が時々います。これは関節円盤が前方にずれたまま元に戻らなくなってしまっているためのことが多いです。
症状が出て1週間以内であれば歯科医師がこの円盤を元に戻す従手整腹を行うことがあります。

(4)咬合治療

最近ではこの咬合治療を余り行わなくなってはいますが、スプリント療法や関節円板整位術によって、咬み合わせがかなり「ずれ」て安定してしまう場合、この「ずれ」を修正するために歯の上に金属やセラミックをはりつけて咬合を再構成する事があります。

(5)自己管理・家庭療法

顎関節症の治療でこの自己管理・家庭療法は非常に大切です。
まず適度に体を動かしてもらうこと、例えば体操や散歩など1日に1回は必ず行ってもらいます。
これだけで症状が改善する方もいらっしゃいます。
他に、痛みが激しい急性期の冷湿布、冷たいタオルなどで患部を冷やす方法、また、急性期を過ぎた後での温湿布、蒸しタオルなどで患部を暖める方法もあります。
また、食いしばりを意識的にやめてもらったり、姿勢などを注意して変えてもらうこともあります。

治療期間、費用は?

問診、診断、治療計画の説明等で週に1回の通院を3?4回してもらうことが多いです。
その後、スプリント療法が必要な方は2週間もしくは1ヶ月に1回程度の通院となります。
2?3ヶ月で治癒する方が多いのですが、ほとんどの方が長くても6ヶ月以内で終了します。
費用は当院ではほとんど全ての治療が健康保険の範囲内で可能です。
スプリント作成で、タイプ、負担率(2割3割)で違いますが約3000円?6000円の負担となります。

顎関節症はこわくない

顎関節症のことを大変心配していたり、非常に悩んでいる方が多いですが

(1)顎関節症の症状は比較的多くの人に見られること
(2)セルフリミッティング(自然に治る可能性がある)であること
(3)治療も比較的簡単な方法で治ることが多いこと

より、ほとんどの顎関節症が決してこわい病気ではないことが理解してもらえると思います。
症状がひどくなってしまって一般の開業医での対応が困難になった場合は大学病院の専門の顎関節症口腔顔面痛み外来と連携を取って治療を受けてもらうことが可能です。
決して必要以上に悩まないで私達歯科医師に何でも相談してください。きっとお役に立てると思います。

岡山大学歯学部付属病院からのお知らせ?顎関節症・口腔顔面痛み外来

<顎関節症とは?>
顎関節症は'あご'の関節や筋肉の病気で、口を動かしたときに'あご'が痛い、音がする、口が開きづらいなどの症状が出ます。また、口や顔には原因のよくわからない慢性的な痛みが出ることがあります。このような顎関節症や口腔顔面の慢性痛をもつ患者様に対しては町の歯医者さんではなく、専門医が治療にあたる必要のある場合が少なくありません。
そこで岡山大学歯学部付属病院では関係する各診療科から専門医を集結し、集学的なチームアプローチにより、顎関節症の患者様や口腔顔面に慢性痛をもつ患者様の診断・治療を行います。

<治療内容>
治療法には、薬物療法(消炎鎮痛剤、抗不安薬、抗うつ剤、漢方薬などの投与)、スプリント療法(上下の歯の間にマウスピースのようなものを夜間装着する)、咬合治療(噛み合わせの異常を修正)、理学療法(顎体操、開口訓練、温熱療法、マッサージなど)、神経ブロック、外科治療(顎関節注射療法、顎関節洗浄療法、顎関節鏡視下手術、形成手術など)があります。多くの場合、どれか単独ではなくいくつかを組み合わせて治療を行いますが、患者様の90%以上において外科治療を行うことなく保存療法により良好な治療結果が得られます。保存療法の効果がない患者様については、必要に応じて外科治療を行います。

<受診するには>
基本的には、各曜日午前中、予診室にお問い合わせいただければ、その日に簡単な検査(問診、診査、X線検査など)行い、精密検査や応急処置が必要かどうか判定します。精密検査が必要と思われた場合には、歯科放射線科や担当専門家で予約を取り、改めて来院頂きます。本院にかかられておられる患者様の場合には直接診療日に予約を取ることが可能です。もちろん他の治療が必要な場合には他科へ随時紹介差し上げます。多くの患者様の場合には、関連他科や地域の開業歯科医院等に併行して受診していただきます。

<お問い合わせ先>
岡山大学歯学部付属病院 第1補綴科 矢谷博文(086-235-6680)(教授室)

レーザー治療

当院には現在アルゴンガスレーザーとエルビウムヤグレーザーの2台のレーザーがあります。
アルゴンガスレーザーは主にホワイトニングなどの審美歯科の分野に用いますが、発熱もなく安全なため小児歯科に使用することもあります。
エルビウムレーザーは歯周病のはれ、親知らずのはれ口内炎などやわらかい組織の治療にはとても効果的ですが、このレーザーの最も大きな特徴の1つは虫歯治療ができることです。
従来のドリルを使っての方法と違ってキーンという音も振動もないため小児の治療・高齢者の方の虫歯治療に威力を発揮します。


●エルビウムヤグレーザー デントライト
(HOYA社、日本)
エルビウムヤグレーザーとは


●アルゴンガスレーザー アラーゴ
(プレミア社、米国)

レーザー治療の症例


レーザーはとても強いエネルギーをもつ光です。太陽の光や照明器具の光と違って拡散しないのでエネルギーを一点に集中することができます。
レーザーというと何となく危険そうなイメージがあるかもしれませんが、心配は無用です。
身近なものではテレビのリモコン、CDプレーヤーなどに使用されています。

レーザーは歯科診療の他にも外科、形成外科、耳鼻科、眼科、皮膚科、産婦人科などの多くの医療の分野で使われています。歯科の分野ではどのような効果があるのでしょうか?


従来のドリルを使っての方法と違ってキーン、ガリガリという音も振動もないため、虫歯の状態によっては痛みはほとんど感じません。そのため、小さいお子様、高齢者の方、また、妊娠されている方の虫歯の治療に威力を発揮します。
ただし、虫歯の進行によっては使用できない場合もあり、

また、従来のドリルほどでは無いのですが、虫歯のじょうたいによっては少し痛みを感じることもあります。
全くの無痛で無麻酔でOKということではありません。
そのため従来の治療とレーザー治療を併用することも多いです。


歯周病が進行すると口臭がひどくなったり、歯茎から血が出たり、歯が動いて物がかめなくなります
この歯周病が急発すると歯茎がはれてうみを持ち、大変痛む時があります。
症状がひどく、膿で腫れあがっている歯肉にレーザーを当てれば、膿の排出を促進します。また、悪くなってしまった歯肉の組織や歯石をレーザーで取り除くこともできます。
このように歯周病の治療にレーザー治療を併用すれば治りをずいぶんと早めることができるのです。


不規則な生活などが原因で、親知らずなどの歯ぐきが急性の炎症を起こすことがあります。歯ぐきがはれて痛みがあると大変不快なものです。
このときにレーザー治療を受けると治りが早く、治療後の痛みも少なくなります。


口内炎ができた時は皆様はどうされていますか?
レーザー治療で治すことができます。口内炎はふれると痛く、ひどい場合は食事も満足にできません。
レーザー治療ならほとんどの場合1、2回で完治します。


従来なら歯を白くするためには歯を削ったり神経を抜いたりしなければなりませんでした。しかし、レーザーホワイトニングなら歯の表面に専用の薬剤をぬってレーザーを当てるだけ。痛みをともなわずに白い歯が実現します。

エルビウムヤグレーザーとは

エルビウムヤグレーザー(Er:YAGレーザー)は生体の表面にのみ反応する人に優しいレーザーです。
CO2レーザー、Nd-YAGレーザーと比較して炭化しない、クラックが起こらない、深部への影響が少ない、熱の発生が微少、ほとんど麻酔が不要というメリットがあります。

波長が2.94μm、非常に水にきゅうしゅうされやすいエルビウムヤグレーザー。このレーザー光の特性を最大限に活かし、安全かつ効率的に治療が進められる理想的な歯科治療を目指して開発されたのがDentliteです。
水を噴霧しながらレーザーを照射することでエナメル質表面のクラックを最小限に抑えることができ、しかも周囲組織への熱のダメージが極めて少ない低侵襲治療を可能にします。さらに軟組織・硬組織を問わず幅広い治療に対応できるだけでなく、従来のタービン等と比べて切削音や振動が微少なので、不安感、恐怖感といった患者様のストレスも大幅に減少。治療する側にもされる側にもうれしい装置の誕生です。

HOYAコンテニュアムのホームページへ
http://www.hoyaphotonics.com/

レーザー治療の症例

●虫歯治療

虫歯菌に感染しているところだけ取り除いて、健全な部分をできるだけ残すのが可能です。
多くの場合、麻酔は必要ありません。また、レーザー照射によって歯質を強化して虫歯から予防することも可能です。


●歯周病治療

歯周病の原因となる歯石をレーザー照射で崩壊して除去することが可能です。また、歯周病菌を殺菌、消毒することによって歯周病の治りを早くします。


●口内炎、口角炎治療

痛くていやな口内炎、口角炎も1?2回のレーザー照射でほとんど完治します。


●歯ぐきの黒ずみ

メラニン色素の歯ぐきの黒ずみも1?2回のレーザー照射できれいなピンク色の歯ぐきになります。


●歯のホワイトニング

いやな歯の黄ばみもレーザーホワイトニングで白い歯になります。


歯肉炎について

歯垢(プラーク)の中には細菌がたくさん存在していて、
その細菌が毒素や酵素などの有害物質を出すために、
歯肉炎が起こってしまいます。

歯肉炎とは...?

健康な歯肉はうすいピンク色でかたく引き締まっています。ところが歯肉炎は歯肉のみに炎症が起きていて、歯肉が赤く腫れてぶよぶよしてきたり、出血しやすくなったりしてきます。歯周病の初期の状態で、歯周炎の一歩手前の病気です。ちなみに歯肉炎には、お口の中の歯垢が原因の歯肉炎、妊娠にともなって女性ホルモンのバランスが変わることにより生じる歯肉炎、全身の因子や内服中のお薬などが関係する歯肉炎などがあります。

歯肉炎を放っておくと...?

歯肉炎は自覚症状がないうちに進んでいることが多いのです。歯肉炎を放置しておくと、お口の中が不衛生になるだけでなく、歯周病を悪化させたり、虫歯を進行させることにもなりかねません。しかし、早期に発見して早期治療をすることで、十分に健康なお口の中に回復することが可能です。

治療法

歯肉炎を予防するためには、毎日のブラッシング(プラークコントロール)が大事になります。ていねいなブラッシングにより、お口の中についているプラークを除いてあげましょう。また歯科医院でご自分では取り切れない歯垢や歯石を除去したり、定期的な検診やお口のクリーニングをしていただくことも効果的です。また、歯肉マッサージも歯肉の健康に効果があります。

診療例


歯の周りの歯茎が赤くぶよぶよに腫れています。


実際のお口の中の写真......歯と歯茎の縁にあるのが歯垢(プラーク)。
その周りの歯茎が赤く腫れて炎症を起こしています。歯並びの悪い部位はプラークも溜まりやすく歯肉炎になりやすい部分です。

親知らずと歯肉炎

通常18歳から22歳頃に奥歯(第二大臼歯)のさらに後ろから出てくる歯でかつては親が亡くなってから出てくる歯であったことから親知らずと言われるようになりました。

別に第三大臼歯や智歯とも呼ばれています。親知らずは通常、上あご、下あごの左右に一本ずつありますが人によっては元々無い場合もあり、1?4本生えてくる場合がほとんどです。

親知らずの問題点は

親知らずは顎の骨の隅の方(下顎角)でおかしな形に出来てしまったり、歯の方向が傾いて(真横を向いて)しまい一生出てこない場合が多くあります。
また出てきても生える場所が少ないため歯の頭の一部だけがお口の中に見えてきたりします。
そうなるとこの場所は歯磨きなどの清掃が非常に難しいため、むし歯(親知らずだけでなく手前の歯も)や歯周病になりやすい状態になります。
また、上あごの親知らずは咬んだときに反対側の歯茎や頬のお肉にぶつかったりこすれたりして痛みや腫れにつながる事もあります。

このことから親知らずの周りは炎症を起こしやすく(智歯周囲炎)下あごに完全に埋まっている親知らずでは歯の頭の周りに袋状の病気(含歯性のう胞)やできもの(エナメル上皮種)をつくる原因になることもあります。
また親知らずがあることによって手前の歯の歯並びに悪い影響を与えることもあり、この事が顎関節症の遠因になっている場合もあります。

このように親知らずは歯本来の「噛む」という機能を果たさない事が多いだけでなく逆に口の中の健康を阻害することがあるため抜かなければならない事が多くあるのが現状です。

親知らずの抜歯は大変?

親知らずの抜歯の難しさはその歯の位置と状態によりかなり異なります。
上あごの親知らずに多いですが麻酔をした後にそのまま器具で1分ほどの時間で抜ける場合もありますが、下あごの親知らず等は真横に向いている(水平埋伏智歯)場合が多く、歯の真ん中を器具を使って細かく分割をして抜く事になりますが親知らずの歯の根は曲がっていたりいびつな形をしている事もあり抜歯が難しい場合があり、小1時間かかることもあります。
また、下あごの骨の中には下顎管という大きな神経と血管の通り道があり、親知らずの根の先が下顎管に非常に近くにある場合も多くあり、その場合下顎管を傷つけない様に細心の注意が必要です

親知らずはいつ抜くのが良いのか?

術者の立場からでは一般的には、16〜17歳時の親知らずの歯の頭は「歯のう」という袋状の組織で覆われているためまた歯の根も半分くらいしか出来ていないため比較的抜歯しやすい時期と言われています。
この時期以後は歯のうが骨に置き換わり、また歯の根が出来てくるため抜歯が難しくなってくると言われています。

親知らずはいつ抜くのが良いのか?

抜歯をする際に、我々歯科医師は細心の注意を払って行いますが、まれに次のようなことが起こる場合があります。

  • 親知らずの根が神経に近いため、神経に傷が付き、麻痺や痺れなどがおこる。
    治療法・ビタミン剤などの投与
  • 出血が止まらない
    (元々出血しやすい病気があったり血管が傷ついたために起こる)
    治療法・止血剤の投与や傷口を縫ったりして止血をする
  • 抜いたところが感染症を起こしてしまう
    治療法・抗生物質の内服。すでに飲んでいる場合には、変更する。
  • ドライソケットをおこし、強い痛みを引き起こす
    治療法・抗生物質を投与、消毒や洗浄を繰り返してなおるのを待つ。
    ※ドライソケットとは・・・抜いた場所では血餅(血の塊のこと)が出来て傷を治そうとしていますが、血餅が取れ、歯槽骨が露出してしまい、炎症を起こして強い痛みを引き起こしている状態

抜歯後に注意していただくことをお話します

  • 止血をするため、抜歯後は1?2時間はうがい、食事はやめてください。
  • 麻酔が効いてしびれているので、舌や唇、頬の粘膜などを咬んだり、やけどに気をつけましょう。食事の時、固い食べ物、酒は避けてください。
  • 血が出てくるようならば、清潔なガーゼを抜いた所において、暫く咬んでいてください。(15分程度)血がにじむ程度ならば問題がありませんが、それでも血が止まらない場合にはすぐに病院に連絡してください。
  • 抜歯をしたところを舌や指で触ったり、吸ったりしないでください。また、強くうがいをすることも避けてください。軽くうがいをするぶんにはかまいません。
  • 化膿をおさえるための薬は、きちんと飲みましょう。
    痛みがあれば、鎮痛剤を飲んでください。
  • 抜歯をした当日、痛みが強く続く場合、頬を冷やしてもかまいません。
    次の日からは、冷やさないで下さい。なおりが悪くなります。
  • 当日は、激しい運動や入浴は控えてください。
    シャワーを浴びる程度ならばかまいません。
  • 消毒のための受診は、医師の指示にしたがってください。

歯にいい植物

『キンマ』
キンマ(写真)はインドネシアで歯磨きの代わりに噛まれている植物です。
キンマには虫歯や歯周病予防の効果があると言われ、実際に噛んでみると歯医者
さんの香り?が広がるそうです。
常緑のつる性木本で植物に刺激的な味臭があり、乾燥させた葉は健胃,去痰薬と
して使われます。
『ニーム』
インドの田舎ではニーム(写真)という植物の小枝が歯ブラシ代わりに使われているそう
です。
柑橘系で歯周病を防ぐ効果があるため、歯磨き剤にも使われています。
また、ニームは色々な皮膚疾患、糖尿病やガン、AIDSなどにも効用があり、さら
に避妊効果や殺虫効果もあるとのこと。
このことで発展途上国における産児制限や無農薬農業の開発などへの使用に大き
な期待がかけられています。
『ティートリー』
ティートリー(写真)はオーストラリアの原住民達に昔から使用され、細菌、真菌、ウイルスに効果的に作用します。
先住民族アボリジニの秘薬、万能薬として伝わり、体の免疫機能を刺激し、回復させるといわれています。
現在でもオーストラリアでは救急キットとして活躍し、歯磨き粉やマウスウォッュなどの製品や、歯科でも使用されることもあることから「歯科医の精油」とも言われています。

林歯科医院で使用している歯磨き剤である「ブレスクラブ」にも、このティートリーが含まれています。

ペニシリンでおなじみの抗生物質も多くは植物から。・・・・植物って本当にすごいですね。

ちなみに、『薬』という漢字の由来は、・・・・草を食べて楽になること
『Drag』の由来は・・・・dry herb (乾燥したハーブ)

 

むし歯ってどんな病気? 

口の中にいるむし歯菌(ミユータンス菌など)が主に砂糖を利用して「デキストラン」と呼ばれるネバネバした物質を作ります。
これによって歯の表面に細菌の塊りである「プラーク」が形成され、この中でできる「酸」によって歯が溶かされた状態がむし歯です。
つまり、細菌がなければ砂糖が歯についていても虫歯にはならないのです。 砂糖と細菌が歯と出逢って虫歯ができるのです→三つの輪

妊娠中はどうして歯が悪くなりやすいの?

・飲食の回数が増えて、口の中が汚れやすくなる。
・唾液がネバネバした状態になり、口の中の細菌が繁殖しやすい環境になる。
・からだのホルモンの状態が変化して歯肉の炎症を起こしやすくなる。
・つわりで気分が悪かったり、動作が活発でなくなるので、歯をみがくのがおっくうになる。

このように妊娠したら口の中のばい菌が増えやすくなるのです。
つまり妊娠したからといって歯が悪くなるのではないのです。
できるだけ、工夫して口の中が汚れないように注意しましょうね。

もしも妊娠中に治療を受ける場合は、安定期(16〜27週)が適していますが、できるだけ妊娠する前から早期に歯の健康診査を受けることをおすすめします。

むし歯菌って赤ちゃんにうつるの?

歯が生える前の赤ちゃんの口の中には、むし歯菌は存在しません。
しかし、むし歯菌は赤ちゃんの周囲の人から唾液を介して、赤ちゃんの口の中にうつっていくことがわかっています。
すると、歯が生えると間もなく、むし歯菌はロの中に住みつき増殖していきます。

つまり、赤ちゃんヘ口移しで食事を与えたり、大人の使っている箸スプーンで与えると感染してしまうのです。
しかし、まずは、赤ちゃんが健やかに成長してくれることが第一です。
あまり神経質にならず、むし歯になりにくい環壊を作ってあげましょう。
それには、ママやパパ自身のむし歯菌を減らしていくことが大切です。
そして、赤ちゃんの歯が生えてきたら、歯の手入れを行いましょう。

赤ちやんの歯はいつ頃からできはじめるの?

赤ちゃんの歯は、生後6か月ぐらいに生え始めます。しかし、その歯の元は、妊娠と気づくか気づかない妊娠6〜7週目から作られ始め、12〜13週になると硬い組織もでき始めています。
つまり、生まれる前からすでに赤ちゃんの歯は成長し始めるので、
強い歯にするためには、歯の作られる時期のママの栄養が大切です。

歯ブラシで100%磨けるのでしょうか?

歯ブラシ指導をすることにより、患者さんがきっちりと磨けることを期待するのですが、これはかなり難しいようです。私でも本当に完璧に磨けていないと思います。
やはり、くやしいですがスタッフによる定期的な歯のクリーニングが必要です。
自分では全部できないようです。

歯周病はかならずかかる病気なのでしょうか?

遺伝的に予防できない場合もありますが、普通は歯周病の原因となる歯垢や歯石を毎日の歯磨きや定期的なPMTCを受けることで予防することができます。
逆に遺伝的に歯周病になりにくい人もいるようです。

乳歯の虫歯の特徴は?


・乳歯の虫歯は永久歯に比べて、一時に多数の歯・多数の歯の面(咬み合わせの面や、
  歯と歯の間の隣接面など)に広がりやすい。

・虫歯の進行がきわめて早い。

 短時間のうちに歯面の大部分が崩壊したり、根の部分だけが残る状態になることがある。
 このため、乳歯の虫歯は治療することも大切だが、多数の歯に虫歯がある場合は、
 まず虫歯の進行を抑えることが肝心です。

 子供の虫歯は、進行が早いことに加えて本人の自覚症状が少ないために、
 気が付かないうちに神経にまで虫歯が進んでいることがある。

・乳歯の虫歯は、上の前歯(歯と歯の間)・下の奥歯(咬み合わせの面)にできやすい。

 

歯周病は他の病気を引き起こすことがあるのですか?

口の中の歯周病を引き起こす細菌の数が多くなると、それが血液や呼吸器内に入り込み、糖尿病、心筋梗塞、誤飲性肺炎、早産などを引き起こすことがあります。

→ 歯周病のページ

豆知識は今後、徐々に増えていく予定です。

その他のお話はQ&Aのページにも書いてありますのでそちらもご覧くださいね。





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