
介護保険が導入されたことで、歯科訪問診療も昔に比べ認知されるようになってきています。訪問診療では、レントゲンや歯を削る道具など、ポータブルな治療ユニットを持って歯科医が自宅を訪問します。入れ歯の型どりや補修、抜歯も行います。歯磨きができない場合は、歯科衛生士による口腔ケアも行っています。患者は自宅にいながら、病院に行くのとほぼ同じ治療を受けることができます。内科にかかっている場合は、主治医との連携を取って治療に当たることが必要です。
寝たきりになると体を拭いたり頭を洗ったりということは日常的に行われても歯のことは後回しにされやすいです。実の母娘でさえ、母親が入れ歯かどうかを知らないケースさえありました。要介護者が急に食欲がなくなってきたと思ったら、歯ぐきがやせて入れ歯が合わなくなっていたとか、入れ歯が割れて口内に炎症が起きていた、虫歯の治療が中断されたために虫歯が進行した、といったことも考えられます。高齢者を介護する方は、口の中もぜひ、定期的にのぞいて見てあげてください。
訪問診療はだれでも気軽に利用できるシステムです。
地域によって管轄が違いますが、多くの場合、地域の歯科医師会に連絡すれば訪問歯科診療を行っている歯科医院を紹介してもらえると思います。
ほとんどの歯科医院は、昼休みや休診日を訪問診療に当てています。そのためか依頼者や患者が遠慮するケースが多いのですが、小さな事でも遠慮せず、何でもかかりつけ歯科医に相談してください。