ゴールデンウイークを前に嫌な予感

Written on 2017年5月6日, by 中野 浩輔

GWの休みを利用して
私はここ数年はヨーロッパに
出かけてインプラント関係の
勉強をしている。

今年も、私と妻の2名は
シチリアの歯科医院見学と
スイスのバーゼルで開催される
ITIインプラントのワールドシンポジウムに
参加する予定でいた。

さすがに日本のゴールデンウイークに
普通にチケットを取ってヨーロッパまで
飛ぼうとするとかなりのお高いお金が
必要になる。

しかし、ゴールデンウイークはあくまで
日本だけの習慣であり、一歩海外に出ると
全く繁忙期ではなく、安いチケットを
探すことは今の時代インターネットを
駆使すれば決して難しいことではない。

普通に全日空でGWにビジネスクラスで
ヨーロッパまで移動すれば下手をすれば

60万から70万近いお金がかかる。

それを少しだけ工夫して例えば韓国の
インチョン空港発にすれば同じビジネスクラスでも
半額以下、実に3分の1に近い金額で
ヨーロッパに飛ぶことが出来る。

このチケットは全日空のエコノミーと
そう変わらない格安ビジネスチケットだ。

しかし、これが今思えば全ての間違いの始まりだった。

 

 

深夜の羽田空港でインチョン空港行きの大韓航空に
搭乗手続きをするときに、本当は
乗り継ぎも含めて最終区間までチケットの
発券をするべきだった。

大韓航空のインチョン行きは大幅に時間変更があり
深夜の2時に羽田出発、インチョン空港には
朝の4時30分に到着した。

ここでも私は大きなミスを犯していた。

新しいカプセルホテルがインチョン空港内に
オープンしたと妻から聞かされていた私は
朝の4時半からブリティッシュエアウェイズの
出発する午前10時半まで5時間だけ
このカプセルホテルで休もうと考えていたのだが
予約をすることをすっかり忘れていた。

早朝にインチョン空港に着いて、カプセルホテルまで
歩いて移動した私にフロントの女性は
無情にも「満室です!」と私たちを拒否されたのであった。

私と妻は空港内の待合室で大きなスーツケースを
盗まれないように見張ったまま、短時間の仮眠を
取るだけで、2日目の朝を迎えた。

妻は大幅な寝不足でその段階でかなり疲れた様子だった。

 

ブリティッシュエアウェイズのチェックインカウンターが
朝の7時15分にはオープンしたことは
私たちには唯一のラッキーなことであった。

これで大きなスーツケースから解放され
ビジネスクラスラウンジで出発まで
少しだけゆっくりと体を休めることが出来る。

そう言えば、前日に私の歯科クリニックに
ソウルのブリティッシュエアウェイズから
直接電話が入ったことには驚いた。

折り返し電話をすると、電話に出た女性が
英語も日本語も話すことができなく
結局要件を得ることは出来なかったのだが
ソウルの旅行代理店にメールをすると
どうやらオーバーブッキングの件で
電話をくれたらしい。

電話は私ではなくて私の妻の名前を名指しであった。

私:「あなたのビジネスクラスの席はオーバーブッキングらしいよ!
あなただけファーストクラスになるかもしれないよ!」

妻:「ユナイテッドみたいに、無理やり降ろされることはないよね?
その時はスマホで撮影して、全世界にSNSで拡散してね!」

私:「わかった、その時はカメラの前で思いっきり派手に泣いてよね!」

その時は冗談のように話していた妻と私だったが
現実はかなり厳しいことになった。