金曜日は診療後、岡山大学歯学部サッカー部の
現役メンバーと若手OBを連れてのオールデンタル祝勝会を
私の鶴の一声で開催した。

今年のオールデンタルと言う全国の歯学部
歯科大学に通う学生さんたちのスポーツ大会が
岡山大学歯学部主幹で開催された。

岡山大学歯学部サッカー部現役メンバーは
主幹なので、グラウンドの交渉から準備と
しんどい裏方を務めながら、２回も勝利を挙げて
何と今年の大会で第６位に入賞したのだ。

これは岡山大学歯学部サッカー部の過去の
歴史の中で同率のトップの成績である。

頑張った学生たちを引き連れて、
岡山大学歯学部サッカー部OB会長の私は
夜の街に繰り出した。

私が岡山大学歯学部に入学したときには
１期生の先輩８０名がいただけなので
岡山大学歯学部には部活は何も存在しなかった。

諸説が入り混じるが一説によると
大学まで全くサッカー未経験だった私が
「歯学部にサッカー部を作ろう！」と言い出して
サッカー経験者のAやOを誘ってサッカー部が出来た。

そして、その１年後に後輩の３期生が入部してきて
何とか１１名のメンバーを確保できた私たちは
岡山大学歯学部サッカー部で初めてとなる東京で
開催されたオールデンタルに参加することになった。

今から３５年前の夏であった。

試合は１回戦はPK戦までもつれたが、何とか勝利を収めたが
２回戦で早くもあえなく敗退した。

私達は試合の翌日の昼間、晴れ晴れしい気持ちで銀座の街を徘徊した。

生まれて初めてのスクランブル交差点、歴史のある百貨店に
感激した私たちは、銀座のメイン通りにあった
便器のTOTOのショールームになぜだか入っていった。

TOTOのショールームには、田舎者の私たちが
見たことのない便器やバスタブが並んでいた。

その中で一番注目を浴びていたとても高級そうな便器が
ショールームの中央に鎮座していた。

好奇心旺盛だった１９歳の私は
その高級便器の前に座り、どこが高級なのか
調べるために、顔を覗き込ませて
横にある秘密のスイッチを押した。

便器から見たことのないノズルが出てきた次の瞬間
いきなりそのノズルは私の顔に大量の水を
浴びせかけたのだ！！

あっという間の出来事だった。

私は顔だけでなく胸までびしょびしょになってしまった。

私の周りにいた人たちは笑いを堪えるので
精一杯だった。

「お尻だって洗って欲しい！」と言うあのCMが
流れたのは、その夏の後の秋の季節だった。

私は銀座のTOTOのショールームで
ウォッシュレットで顔を洗われてしまったのだ。

その日から私のあだ名が「水漏れこうすけ！」
になった事は言うまでもない。

今からわずか３５年前の出来事である。